Blend Design
5つのブレンド設計
5つのブレンド設計
古来から受け継がれる自然哲学「陰陽五行論」にインスパイアされて生まれたherbalinkの5つのブレンドティーは、それぞれが明確な設計意図のもとにつくられています。
ハーブは単体でも個性を持ちますが、組み合わせることでその性質は変化し、重なりや緩和、調和が生まれます。何を主軸とし、何を支えに置くのか。設計とは、選択の積み重ね。劇的な変化求めるのではなく、バランスを大切に。ここでは、各ブレンドがどのような視点で組み立てられているのかを、一つずつ紐解きます。
陰陽五行説は、季節や植物、人を含めた自然界の営みを体系的に捉えてきた東洋の知恵です。herbalinkでは、この自然観をブレンド設計の土台の一つとして落とし込んでいます。はじめて触れる方は、陰陽五行についてを先にお読みいただくと、理解がより深まると思います。
五行属性:木|めぐり・流れ・すっきり
春は、自然界の陽の気が徐々に満ち、生命が動き出す季節です。寒い冬を越え、私たちの心や身体も少しずつ外へ向かうリズムへと変わっていきます。植物たちは、冬のあいだ静かに蓄えてきたエネルギーを、一気に外へ向けて解放します。陰陽五行では、この生命の方向性を「木(もく)」と表現します。木は、停滞からの立ち上がり、内側に蓄えたものが外へ向かって伸びていく力の象徴です。Sarasa(さらさ)は、この「木」の性質をブレンドに落とし込んでいます。
私がSarasa(さらさ)で描きたかったのは、雪解け水が軽やかに流れる春の小川のような風景でした。流れに乗って世界の隅々にまで養分が届けられ、芽吹こうとする草木はそっと後押しされて背丈を伸ばします。その穏やかで軽やかな循環こそが、Sarasaの設計の中心にあります。
ダンディライオン
ミルクシスル
マルベリーリーフ
ネトル
ヨモギ
ローズヒップ
オレンジピール
五行分類において、木は「酸」に対応します。試作当初は酸味を主役に据えた設計を検討しました。しかし、酸味をメインに据えるとフルーティーな印象が先行し、「木」の持つ軽やかさを十分に表現できませんでした。ですから、酸味は背景に残し、全体の印象としては新芽を思わせるまろやかな青々しさを中心にもってきました。ヨモギはトップノートとしてSarasa(さらさ)の香りを決定づける植物ですが、配合を増やすと抽出後半にえぐみや苦味が現れます。反対に少なすぎると、春らしい軽やかさが失われます。また、ネトルやマルベリーは、根・種子・果実を穏やかにつなぎ、全体にまとまりを与える役割を担っています。パウダリーで清々しいヨモギの風味とマルベリーリーフやネトルのコク。ほのかに酸味と香ばしさも感じられ、味わい深さを感じるブレンドです。
学名:Taraxacum officinale
ダンディライオンはキク科の多年草。根は古くから食用・薬用の両面で利用され、欧州や東アジアの伝統医学では、消化や排泄に関わる植物として用いられてきました。近年のレビューでも、利尿、緩下、消化促進などの伝統的利用が整理されています。
根にはイヌリンなどの糖質のほか、セスキテルペンラクトン、フェノール性化合物、フラボノイドなど、多様な成分が含まれます。抗酸化、抗炎症、消化器系などへの作用について研究されていますが、ヒトでの有効性についてはまだ十分に確立されていません。
根素材ならではの土っぽく芳ばしい風味と厚みを、ブレンドの土台として配置。
木の「伸びていく力」を表現する一方で、その力を支える土台としてのダンディライオンを置くことで、春の動きだけに偏らない構造としました。
学名:Silybum marianum
地中海沿岸を原産とするキク科植物。主に果実(一般に種子と呼ばれる部分)が利用され、古くから肝・胆道系を意識した植物として用いられてきました。
特徴的な成分群がシリマリンで、シリビンなどのフラボノリグナンを含みます。抗酸化作用や肝細胞への保護作用などが基礎研究で検討され、肝疾患を対象とした臨床研究も数多く行われています。
一方、臨床研究の結果は一貫しておらず、肝疾患の治療に対する有効性については慎重な評価が必要です。
味は比較的穏やかですが、わずかな甘みと苦みでブレンドにさらなる奥行きを持たせています。
Morus alba
桑は東アジアで古くから利用されてきた植物で、葉は食用・薬用の両面で用いられてきました。
特徴的な成分の一つが1-デオキシノジリマイシン(DNJ)です。
DNJにはα-グルコシダーゼを阻害する作用が知られており、マルベリー葉抽出物については、食後血糖の上昇を穏やかにする可能性を調べたヒト試験も行われています。
マルベリーリーフは、科学的な成分背景だけでなく、味の構造上重要な素材です。
ほのかな甘みと青々しさを持ち、ネトルやヨモギの青味、根や種子の厚みをつなぎ、全体をまろやかにまとめています。
Urtica dioica
ネトルはヨーロッパを中心に古くから食用・薬用に利用されてきた植物です。葉にはミネラル、カロテノイド、フェノール性化合物、フラボノイドなど、さまざまな成分が含まれます。
カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルや、ポリフェノール類などが含まれます。
ネトルについては、抗炎症、抗酸化、血糖調節など多方面から研究されていますが、研究の多くは抽出物やサプリメントが対象です。
濃い緑葉を思わせる青味と、穏やかな旨味。
ヨモギの個性を受け止めながら、根・種子・果実という異なる素材をつなぎ、全体にまろやかな一体感を与える支持体として配置しています。
Artemisia princeps
日本でも非常に身近な薬草で、食用、薬用、香りの素材として長く利用されてきました。
ヨモギを含むArtemisia属植物は、消化器症状、月経に関わる不調など、さまざまな目的で伝統的に利用されてきた歴史があります。
ヨモギの精油には1,8-シネオール、α-ツヨン、ボルネオールなどの揮発性成分が報告されています。
香りの主役。
使用するのは草餅やもぐさでお馴染みの「カズサヨモギ」で日本で最もポピュラーな種類のヨモギです。日本人にとってどこか懐かしく、特有の青々しくパウダリーな香りは、Sarasa(さらさ)の「春」の印象を決定づけます。
一方で、配合を増やすと抽出後半にえぐみや苦味が強く現れるため、香りを活かしながら全体の調和を崩さない位置に設定しました。
Rosa canina
ドッグローズなどの果実。食用やハーブティーの素材として古くから利用されています。
アスコルビン酸(ビタミンC)、カロテノイド、ポリフェノール、有機酸などを含みます。含有量は植物種や産地、成熟度などによって変動します。
ローズヒップについては抗酸化・抗炎症作用が研究されており、特にRosa caninaの粉末を用いた変形性関節症の臨床研究があります。ただし、これらは標準化された粉末等を用いた研究です。
五味の「酸」を担う素材。
ただし酸味を主役にはせず、全体の輪郭を整える程度に留めています。青々しい葉の風味や根の厚みに細い輪郭を与える素材として採用しました。
Citrus sinensis
柑橘類の果皮には、フラボノイド、精油成分、リモノイド、ペクチンなど多様な成分が含まれます。特に精油成分による特徴的な芳香が、果皮の大きな個性です。
柑橘由来の爽やかな香りが抽出初期にヨモギとともに立ち上がり、軽やかさのイメージに輪郭を与えます。
Sarasa(さらさ)では、根・種子・果実をあえて粉砕していません。粉砕すると表面積が大きくなるため抽出効率は高まりますが、その一方で酸化が進みやすくなり、油脂成分や苦味成分が短時間で溶け出すことで、味わいが鋭く感じられることがあります。私が選んだのは、抽出効率ではなく「時間」です。根や種子は葉に比べて湯が内部まで浸透するのに時間を要します。そのゆるやかな抽出速度を活かし、それぞれの素材の香りや味わいがまとまりをもって重なり合うよう設計しました。抽出という時間そのものも、このブレンドを構成する要素の一つです。
茶葉量:2.5g(ティーバッグ1包分)
湯温:約95℃以上
湯量:300~400㎖
抽出時間:5〜10分
約95℃以上の高温の湯温を推奨しています。根・種子・葉・果実それぞれが安定して抽出されるよう考慮した温度設定です。
抽出時間5分でさっぱり爽やかに一煎目を頂くほか、少し長めに抽出時間を取った淹れ方(ロングスティーピング)ではストロングな味わいに。また、二煎目ではさらに調和し円熟した味わいにゆっくりと変化します。Sarasa(さらさ)は、一杯目で終わらせず、ロングスティーピングや二煎目まで、時間による味わいの変化を楽しんでいただきたいブレンドです。
五行属性:火|安息・落ち着き・クールダウン
夏は太陽の光が強く降り注ぎ、自然界の陽の気が最も盛んになる季節です。生命が大きく活動し、エネルギーは外へ向かって放たれていきます。陰陽五行ではこの性質を「火(か)」と表現します。火は、情熱や活動力、生命の輝きを象徴する一方、その勢いが強くなりすぎると、熱のこもりや高ぶりとして現れると考えられてきました。Kokage(こかげ)は、この「火」の性質を、高まりすぎたものを静める方向へブレンドに落とし込みました。
強い夏の日差しを避けて木陰に身を寄せたときの安堵感を表現しています。そよ風が肌を撫でる心地よさに、張りつめていたものが緩み、高ぶりが次第に落ち着いていく。深く息をつき、静かな時間へとシフトしていくイメージです。「熱を冷まし、静けさを取り戻す」そんな感覚が、Kokage(こかげ)の設計の中心にあります。
レモングラス
ギンコウ
ドクダミ
エビスグサ
ハトムギ
レモンマートル
バレリアン
五行分類において「火」は「苦味」に対応します。 Kokage(こかげ)では、爽やかさと香ばしさが心地よく残る味わいを目指しました。レモングラスとレモンマートルがつくる爽やかな柑橘系の香りを入口に、ギンコウ、ケツメイシ、ハトムギ、バレリアンがア―シーな香ばしさとまろやかさで支えます。中心にはドクダミが適度な存在感で全体を調和します。ホットでも爽やかな感覚を感じられ、アイスでも味わい深く、日本人の日常にぴったりなのど越しのよいブレンドに仕上がっています。
学名:Cymbopogon citratus
熱帯アジアを原産とするイネ科の多年草。レモンに似た爽やかな香りを持ち、東南アジアでは食用や香味素材として広く利用されてきました。伝統的には、消化器系の不調など、さまざまな目的で利用されています。
精油成分としてシトラール(ゲラニアール、ネラール)を多く含みます。ほかにもフラボノイドやフェノール性化合物などが含まれ、抗酸化、抗菌、消化器系などについて基礎研究が行われています。
Kokageの味と香りのベース。
レモンを思わせる明るく爽やかな香りが、個性の異なる素材を親しみやすくまとめています。
学名:Ginkgo biloba
イチョウは中国原産の落葉高木。葉は中国などで古くから利用されてきたほか、近代以降はヨーロッパでも薬用植物として利用されてきました。現在では、イチョウ葉エキスを用いた研究が盛んに行われています。
フラボノイド配糖体やテルペンラクトン類などを含みます。
イチョウ葉エキスについては、認知機能、末梢循環、耳鳴りなどを対象とした臨床研究がありますが、疾患や症状に対する有効性については研究結果が一貫しておらず、通常のハーブティーとイチョウ葉エキスを同一視することはできません。
味は比較的穏やかで他の素材の風味を大きく邪魔をしませんが、陰でブレンドを支えています。
学名:Houttuynia cordata
東アジアに広く分布する多年草。日本では「十薬(じゅうやく)」の名で知られ、古くから身近な薬草として利用されてきました。
葉や茎を食用・薬用に利用するほか、乾燥させたものは茶として親しまれています。乾燥や熱を加えることで、生葉のときの独特の臭みはなくなります。
フラボノイド類としてクエルシトリン、イソクエルシトリンなどを含み、精油成分も含有します。抗酸化、抗炎症、利尿などについて研究されています。
レモングラスやハトムギとの組み合わせがバツグンです。ブレンドの主軸として爽やかな余韻を与えます。
学名:Senna obtusifolia
マメ科の一年草。種子は「決明子(けつめいし)」と呼ばれる生薬として利用され、炒ったものは「ハブ茶」として日本でも親しまれてきました。
アントラキノン類などを含み、緩下作用などについて研究されています。
一方、アントラキノン類を含む植物の長期・大量摂取には注意が必要です。
炒った種子ならではの香ばしさと穏やかな甘みを加える素材。味の厚みをつくり、全体を落ち着いた味わいへとまとめています。
学名:Coix lacryma-jobi var. ma-yuen
東アジアで古くから食用・薬用に利用されてきたイネ科植物。種子は「ヨクイニン」として生薬にも用いられています。
デンプン、タンパク質、脂質、アミノ酸などを含みます。ハトムギ由来成分について、抗炎症や代謝など、さまざまな観点から研究されています。
穀物の香ばしさとまろやかなとろみを加えています。口当たりがまるく、冷やしても飲みやすい味の土台をつくっています。
学名:Backhousia citriodora
オーストラリア原産のフトモモ科の常緑樹。葉にレモンを思わせる非常に強い芳香を持ち、オーストラリアでは香味素材として利用されています。
精油成分としてシトラールを非常に多く含むことが特徴です。抗菌、抗酸化などについて基礎研究があります。
レモングラスとは異なる柑橘系の香りを重ねることで、香味に奥行きを与えます。
香りが明確に立つため、少量でレモングラスやドクダミの爽やかさを補いながら、Kokage(こかげ)のトップノートを担います。
学名:Valeriana officinalis
ヨーロッパを中心に古くから利用されてきた多年草。根および根茎が薬用部位として用いられ、緊張や睡眠に関わる植物として伝統的に利用されてきました。
バレレン酸などのセスキテルペン類、イリドイド類などを含みます。睡眠や不安に対する作用について臨床研究があります。
独特の香りがあるため、配合量を抑え、ブレンド全体の爽やかさを損なわない範囲で使用しています。
レモングラスやレモンマートルの爽やかな香りは、抽出初期から立ち上がります。中心にはドクダミのハーバル感。支えにケツメイシやハトムギの香ばしさ、ギンコウとバレリアンの存在は、時間とともに重なっていきます。抽出時間内で、爽やかな香りと香ばしい風味の調和がとれた味わいになるよう設定しています。
茶葉量:2.5g(ティーバッグ1包分)
湯温:約95℃
湯量:300~400㎖
抽出時間:5分
Kokage(こかげ)は、アイスでもおいしく飲めるハーブティーです。硬い種子を含むため、水出しで作るよりも、いったん熱湯で抽出したものを粗熱が取れてから冷蔵庫で冷やす方法をおすすめします。
ケツメイシやハトムギの香ばしさをより深く楽しみたいときは、デコクション(煮出す)もおすすめです。沸騰したお湯に茶葉を入れ、弱火で15分ほど煎じてください。香ばしさが増し、また違った深みのある味わいを楽しめます。
五行属性:土・土用|安定・調和・バランス
立春・立夏・立秋・立冬の前18日間は「土用」といい、季節が大きく移り変わる節目の時期です。春から夏へ、夏から秋へ。自然界のリズムが切り替わるとき、私たちの心や身体もまた、その変化に適応しながら過ごしています。
陰陽五行において「土(ど)」は、調和と安定を象徴します。他の四つの要素をつなぎ、バランスを保つ役割を持ちます。肥沃な土は足元から植物を支え、次の生命を育てる、“母なる大地”。
Yawaraは、この「土」の性質を反映しています。大地にしっかりと根を張った草花が、強い風雨に揺さぶられても、風が止み陽が射せばまた太陽に向かって顔を上げるような逞しさ。
支えがあるからこそ、しなやかに揺れることができる。「大地に根を張り、安心して力を抜く。」そのグラウンディングの感覚が、Yawaraの設計の中心にあります。
カモミールジャーマン
オレンジフラワー
パッションフラワー
リンデン
ドライアップル
カレンデュラ
ステビア
五行において「土」は「甘味」に対応します。Yawaraでは、それぞれの素材そのものが持つやわらかな甘みと、花々がもたらす豊かな香りを重ねることで、奥行と広がりのある「甘」を表現しました。
トップには、オレンジフラワーとカモミールが華やかに香ります。リンデンやパッションフラワー、ドライアップルのまろやかさが重なり、背後でステビアがやさしい甘みの余韻を残します。上品な花々の香りとほんのり甘いフルーティな風味が特徴です。
ステビアについては、ショ糖よりもはるかに強い甘味を持つため、ブレンドにおいては微量の配合で十分に役割を果たします。ステビアは花や果実が持つ自然な甘みを底から支えるよう配合しています。
香り・味・余韻。それぞれ異なる方向から「甘」を重ねることで、砂糖を加えたような単調な甘さではなく、自然な味わいを目指しました。
つかえていたものが取り払われて、ふっと力が抜けるような安全地帯、休息、安寧。このブレンドの「やわらかさ」は、甘さだけではなく、香りと味わい全体の調和によって生まれています。
学名:Matricaria chamomilla
キク科の一年草または越年草。ヨーロッパを中心に古くから利用されてきた代表的なハーブで、花はハーブティーなどに広く用いられています。
伝統的には、消化器系の不調や軽い炎症など、さまざまな目的で利用されてきました。
フラボノイド、クマリン類、精油成分などを含み、精油にはα-ビサボロールやその酸化物、カマズレンなどが知られています。抗炎症、抗酸化などさまざまな作用について研究されています。
Yawaraの香りの中心となる花素材。
りんごに似たフルーティーな香りとまろやかな口当たりで、オレンジフラワーやリンデンなど他の素材をつなぎ、Yawara全体を包み込むような香りの土台をつくっています。
学名:Citrus aurantium
ビターオレンジの花。精油(ネロリ)やフローラルウォーターなど、香りの素材としても広く知られており、複雑で美しい香りは、今も昔も人々を魅了し続けています。
花にはリナロールなどの芳香成分のほか、フラボノイドやフェノール性化合物などが含まれています。これらの成分や抽出物について、抗酸化などさまざまな研究が行われています。
ブレンドの明るさと華やかさを担う素材。カモミールの甘く穏やかな香りに、柑橘を思わせる幸福感のある香りの広がりを重ねます。
学名:Passiflora incarnata
トケイソウ科の多年草。地上部がハーブとして利用され、ヨーロッパを中心に、心の緊張や睡眠に関わる植物として長く利用されてきました。伝統的には、軽度の精神的ストレスや睡眠を助ける、痛みを緩和するなどの目的で利用されてきました。
フラボノイド、フェノール性化合物、アルカロイドなど、多様な成分が報告されています。中枢神経系への作用などについて研究されていますが、成分や抽出物を用いた研究と、通常のハーブティーで得られる作用は区別して考える必要があります。
カモミールやオレンジフラワーの華やかな香りの中に、穏やかな草のニュアンスとコクを加え、落ち着きをつくっています。
シナノキ属の植物で、花と苞がハーブティーなどに利用されてきました。
ヨーロッパでは古くから利用され、精神的な緊張をやわらげる目的などで伝統的に利用されてきた植物です。
フラボノイドやフェノール性化合物、粘液質などが含まれます。
フルーティーで上品な花香とまろやかさとコクで、全体をつなぐ中間層。ブレンドの「調和」をつくる素材です。
学名:Malus domestica
りんごは古くから食用として親しまれてきた果実。乾燥させることで水分が抜け、果実そのものの甘みと香りが凝縮されます。
果実には糖類、食物繊維、ポリフェノール類などが含まれます。特に果皮にはフラボノイドなどのポリフェノールが含まれています。
自然な甘みでYawaraに果実らしい奥行きを与えます。口に含んだときのやわらかな丸みをつくることで、「土」の持つ安定感を味わいの中に加えています。
カレンデュラ(花)
学名:Calendula officinalis
キク科の一年草または多年草。鮮やかな黄色やオレンジ色の花を咲かせ、古くから食用・薬用・染料などさまざまな用途で利用されてきました。伝統的には、皮膚や口腔などの軽微な炎症や傷などに用いられてきました。
フラボノイド、トリテルペノイド、カロテノイドなど、多様な植物成分が含まれています。抗炎症、抗酸化などについて研究されています。
味の輪郭を整える素材。
花々の甘く柔らかな印象に、わずかな青さとほろ苦さを加えることで、全体が甘さだけに傾くのを防ぎます。
また、鮮やかな花の色は、Yawaraの持つ「陽だまり」のイメージにもつながっています。
学名:Stevia rebaudiana
南米原産のキク科植物。葉に強い甘味を持つことから、古くから甘味料として利用されてきました。
甘味の主体はステビオール配糖体で、ステビオシドやレバウディオサイドAなどが知られています。ステビオール配糖体は、ショ糖よりはるかに強い甘味を持ち、およそ200~300倍の甘味度が報告されています。
「土」の五味である甘を、味覚として補う素材。
非常に強い甘味を持つため、甘さそのものを主役にするのではなく、ごく少量を配置。
他の素材が持つ自然な甘みを底から支え、Yawara全体に丸みと余韻を与えています。
Yawaraは、カモミール、オレンジフラワー、リンデン、カレンデュラと、花素材を多く含むブレンドです。
花の香りは比較的早い段階から立ち上がるため、長時間じっくり抽出するよりも、短めの時間で香りと味わいのバランスを整えることを重視しました。
抽出初期には、花やかな香りが立ち上がり、次第にその他の風味が重なります。
長く抽出しすぎると素材の苦味やえぐみが出てきます。抽出時間は短めの3~4分を目安にしてください。
内容量:2.5g(ティーバッグ1包)
湯温:約95℃
湯量:300~400㎖
抽出時間:3~4分
抽出した茶葉は必ず引き上げてください。そうすることで、二煎目では、一煎目よりもまろやかでよりまとまりのある味わいを楽しめます。
五行属性:金・秋|呼吸・潤い・守り
空気が澄み朝晩の冷え込みが感じられ宇様になる秋。夏の疲れが残る中、呼吸もお肌も乾きやすく、少しずつ静けさと内省の季節へと移っていきます。こちらのブレンドは、ハーバルな爽快さとクロモジやリコリスの奥行が重なる立体的な味わいが魅力のブレンドです。抽出時間によって甘さが増す味の変化もおたのしみください。
五行では、物事が収まり、不要なものを切り捨てて純度を高める、金属や刃物のような鋭さ、理永、膣上をしょうちょうするエネルギー・肺・大腸にはいとうされ、呼吸と免疫、体調の境界をツあkサドルこの生命の方向性を「金()」と表現します。
木は、停滞からの立ち上がり、春に芽吹く植物のように、内へ蓄えた力を外へ向けて解放し、まっすぐに伸びていく生命の方向性を象徴します。
蓄えの季節から、成長の季節へ。巡りを滞らせず、軽やかに動き出すための設計。
Sarasaは、雪解け水がさらさらと流れる春の小川のように、淀みのない軽やかな流れをイメージしました。
設計思想
Sarasaは、「木」の性質を現代のハーブブレンドとして再構築することを目的に設計しました。背景には、伝統医学における「肝」の考え方があります。本草学では、肝は単なる臓器ではなく、「気血を巡らせ、感情や身体の流れを調整する働き」として捉えられてきました。
※もちろん、本ブレンドは特定の身体機能への作用を目的として設計したものではありません。
私たちが参照したのは、「木」という自然観と、象徴的な植物たちが長い歴史の中でどのように用いられてきたかという知恵です。
五味において木は「酸味」に対応します。
当初は酸味を軸に構想しましたが、
検討の過程で、酸味を前面に出すのではなく、
苦味と青味を含んだ構造の中に“酸を残す”設計へと着地した。
理論上は苦味優位に見える構成だが、
実際の味わいは穏やかで、ややパウダリー。
ヨモギはSarasaの香りを決定づける重要な植物です。
一方で配合量を増やすと、抽出後半でえぐみや苦味が前面に現れ、ブレンド全体のバランスが崩れます。反対に少なすぎると、春らしい立ち上がりが失われます。試作を重ねた結果、香りを主役に据えながらも、時間経過で穏やかに馴染む現在の配合に落ち着きました。
・リーフ素材が味の支持体として機能していること
・ヨモギの割合を抑え、香りの主役にとどめたこと
・全体をまとめる葉素材を加えたこと
これによって苦味も酸味も存在するが主張はしない。
構造として内側にある。
まろやかな飲みやすさを重視しています。
・ダンディライオン(根)
・ミルクシスル(種子)
・マルベリー(葉)
・ネトル(葉)
・ヨモギ(葉)
・ローズヒップ(実)
・オレンジピール(果皮)
現在の配合は、
香り立ち・時間経過・二煎目の印象まで検討したうえで落ち着いた割合である。
ヨモギは香りの主役だが、比率を上げすぎると時間経過でえぐみが強くなるため、
今の割合が最適解となった。
葉素材によって全体に丸みとまとまり感が生まれている。
根・種子・果実はあえて粉砕していません。
粉砕は抽出効率を上げますが、同時に酸化を早め、油脂成分の急激な溶出による「味の鋭角化」を招きます。Sarasaは効率よりも「時間」を選択しました。 急峻な抽出ではなく、緩やかな抽出曲線。刺激ではなく、持続。これが設計の核です。素材がゆっくりと時間をかけて目覚めていくプロセスそのものを、ブレンドの一部としています。
非粉砕の根や種子は、葉に比べて内部まで湯が浸透するのに時間を要します。高めの湯温を採用しているのは、短時間で苦味を引き出すためではなく、抽出全体を安定させるためです。二煎目やロングスティーピングではより全体が馴染むよう構成されています。
内容量:2.5g (ティーバッグ1包)
ロングスティーピングもしくは二杯分を想定した設計です。
推奨抽出条件
茶葉量:2.5g(ティーバッグ1包)
湯温:約95℃
湯量:300〜400ml
抽出時間:5〜10分
なぜ「95℃」なのか: 根や種子は葉に比べて内部まで湯が浸透するのに時間を要します。高めの湯温は、組織内部への熱の伝達を助け、抽出全体を安定させるために採用しています。
抽出初期:柑橘皮とヨモギの軽やかな立ち上がり。
中盤:根と種子がゆっくりと開き、苦味は角を持たずに層を成していく。
後半:リーフ素材の丸みで全体がまとまり着地する。
二煎目では、より統合され円熟した印象へと変化します。
※以下は一般的な植物学的知見であり、効能を示すものではありません。
ダンディライオン根(キク科 Taraxacum officinale)
多糖類や苦味成分を含み、構造の土台を担う。
ミルクシスル種子(キク科 Silybum marianum)
フラボノリグナンを含む種子。粉砕せず、穏やかな溶出を設計。
ネトルリーフ(イラクサ科 Urtica dioica)
青味の中に丸みを持つ葉。味の支持体。
マルベリーリーフ(クワ科 Morus alba)
全体をまとめる役割。
ヨモギ葉(キク科 Artemisia princeps)
香りの主軸だが、割合は抑制的。
ローズヒップ(バラ科 Rosa spp.)
有機酸を含む果実。酸味の芯。
オレンジピール(ミカン科 Citrus sinensis)
抽出初期のトップノートを担う。
五行属性:水・冬|温活・女性・艶
春は自然界の陽の気が徐々に満ちて、生命が動き出す季節。寒い冬を超えて、私たちの気分や身体のリズムも少しずつ上向きへと変わってきます。そして、植物たちは、冬のあいだ静かに蓄えてきたエネルギーを、一気に外へ向けて解放します。
五行では、この生命の方向性を「木」と表現します。
木は、停滞からの立ち上がり、春に芽吹く植物のように、内へ蓄えた力を外へ向けて解放し、まっすぐに伸びていく生命の方向性を象徴します。
蓄えの季節から、成長の季節へ。巡りを滞らせず、軽やかに動き出すための設計。
Sarasaは、雪解け水がさらさらと流れる春の小川のように、淀みのない軽やかな流れをイメージしました。
設計思想
Sarasaは、「木」の性質を現代のハーブブレンドとして再構築することを目的に設計しました。背景には、伝統医学における「肝」の考え方があります。本草学では、肝は単なる臓器ではなく、「気血を巡らせ、感情や身体の流れを調整する働き」として捉えられてきました。
※もちろん、本ブレンドは特定の身体機能への作用を目的として設計したものではありません。
私たちが参照したのは、「木」という自然観と、象徴的な植物たちが長い歴史の中でどのように用いられてきたかという知恵です。
五味において木は「酸味」に対応します。
当初は酸味を軸に構想しましたが、
検討の過程で、酸味を前面に出すのではなく、
苦味と青味を含んだ構造の中に“酸を残す”設計へと着地した。
理論上は苦味優位に見える構成だが、
実際の味わいは穏やかで、ややパウダリー。
ヨモギはSarasaの香りを決定づける重要な植物です。
一方で配合量を増やすと、抽出後半でえぐみや苦味が前面に現れ、ブレンド全体のバランスが崩れます。反対に少なすぎると、春らしい立ち上がりが失われます。試作を重ねた結果、香りを主役に据えながらも、時間経過で穏やかに馴染む現在の配合に落ち着きました。
・リーフ素材が味の支持体として機能していること
・ヨモギの割合を抑え、香りの主役にとどめたこと
・全体をまとめる葉素材を加えたこと
これによって苦味も酸味も存在するが主張はしない。
構造として内側にある。
まろやかな飲みやすさを重視しています。
・ダンディライオン(根)
・ミルクシスル(種子)
・マルベリー(葉)
・ネトル(葉)
・ヨモギ(葉)
・ローズヒップ(実)
・オレンジピール(果皮)
現在の配合は、
香り立ち・時間経過・二煎目の印象まで検討したうえで落ち着いた割合である。
ヨモギは香りの主役だが、比率を上げすぎると時間経過でえぐみが強くなるため、
今の割合が最適解となった。
葉素材によって全体に丸みとまとまり感が生まれている。
根・種子・果実はあえて粉砕していません。
粉砕は抽出効率を上げますが、同時に酸化を早め、油脂成分の急激な溶出による「味の鋭角化」を招きます。Sarasaは効率よりも「時間」を選択しました。 急峻な抽出ではなく、緩やかな抽出曲線。刺激ではなく、持続。これが設計の核です。素材がゆっくりと時間をかけて目覚めていくプロセスそのものを、ブレンドの一部としています。
非粉砕の根や種子は、葉に比べて内部まで湯が浸透するのに時間を要します。高めの湯温を採用しているのは、短時間で苦味を引き出すためではなく、抽出全体を安定させるためです。二煎目やロングスティーピングではより全体が馴染むよう構成されています。
内容量:2.5g (ティーバッグ1包)
ロングスティーピングもしくは二杯分を想定した設計です。
推奨抽出条件
茶葉量:2.5g(ティーバッグ1包)
湯温:約95℃
湯量:300〜400ml
抽出時間:5〜10分
なぜ「95℃」なのか: 根や種子は葉に比べて内部まで湯が浸透するのに時間を要します。高めの湯温は、組織内部への熱の伝達を助け、抽出全体を安定させるために採用しています。
抽出初期:柑橘皮とヨモギの軽やかな立ち上がり。
中盤:根と種子がゆっくりと開き、苦味は角を持たずに層を成していく。
後半:リーフ素材の丸みで全体がまとまり着地する。
二煎目では、より統合され円熟した印象へと変化します。
※以下は一般的な植物学的知見であり、効能を示すものではありません。
ダンディライオン根(キク科 Taraxacum officinale)
多糖類や苦味成分を含み、構造の土台を担う。
ミルクシスル種子(キク科 Silybum marianum)
フラボノリグナンを含む種子。粉砕せず、穏やかな溶出を設計。
ネトルリーフ(イラクサ科 Urtica dioica)
青味の中に丸みを持つ葉。味の支持体。
マルベリーリーフ(クワ科 Morus alba)
全体をまとめる役割。
ヨモギ葉(キク科 Artemisia princeps)
香りの主軸だが、割合は抑制的。
ローズヒップ(バラ科 Rosa spp.)
有機酸を含む果実。酸味の芯。
オレンジピール(ミカン科 Citrus sinensis)
抽出初期のトップノートを担う。
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